※商業出版を考えている方向けの記事ではありません。
※BookTrip独自の考え方となる為、参考程度に留めて下さい。
出版企画書を考案していく上で、「ターゲット・ペルソナ」の次に大切な要素が「ベネフィット」の設定です。
今回は、出版企画書を考案していく上で、「ベネフィット」の考え方を重点的にご紹介しながら解説致します。
当記事は「はじめての出版企画書-STEP4」となっておりますので、STEP1~3をご欄になられていない方は、先に下記をご覧ください。
STEP1 「目的の明確化」|はじめての出版企画書
STEP2 「コンセプト」とは|はじめての出版企画書
STEP3 「ターゲット・ペルソナ」の意味や考え方|はじめての出版企画書
▶ベネフィットとメリットの違い
▶ベネフィットを設定する際の注意点
▶ベネフィットの重要性
ベネフィットの意味とは?
まずは、ベネフィットという言葉をしっかり理解して頂く必要があります。
ベネフィットとは?
英字では「benefit」と記載し、利益、恩恵、便益などを意味します。
但し、マーケティングや商品企画で使う「ベネフィット」は、“顧客が商品やサービスから得れるプラスの効果”の事を意味します。
ベネフィットの意味と、マーケティングで使うベネフィットの意味が似ている部分もあるのですが、企画段階で考案するベネフィットは、想定しているターゲットやペルソナに、どのようなプラスの効果を得てもらえるのかを考案します。
ベネフィットとメリットはどう違うのか
ベネフィットを説明する際に混同してしまいがちなのが、「メリット」です。
メリットとは?
功績。長所。利点。価値のある特徴。(参考:google)
意味だけで比較すると、同じような意味合いなので、混同してしまう気持ちも理解できます。
弊社では、混同しない為に、「ベネフィット」と「メリット」の違いを以下のように定義します。
ベネフィット:商品やサービスから得れる”良い効果や体験”の事
メリット:商品やサービス自体の良い所、長所
例えば、STEP3で記載した「スマホ」を事例に解説すると、
- スマホのメリット
PC並みの性能を、持ち運びできる大きさにした事で、PCをわざわざ持ち運びしなくても良い事 - スマホのベネフィット
どこに居ても、アプリを通じて、情報の検索、連絡、学習、読書、ゲームなどをスマホ1台で行う事ができ、数年前と比べて日常の体験が、飛躍的に豊かになる
上記のように、ベネフィットとメリットを比較してご覧くと、違いがなんとなくご理解頂けたのではないでしょうか?
メリットという枠の中に、ベネフィットという小さな枠があるように考えてもらえればわかりやすいかもしれませんね。
ベネフィットの事例
上記でカンタンなベネフィットの事例をご紹介しましたが、出版企画書として考えるには、少しわかりにくいかもしれません。
なのでここでは、出版企画書として考えるベネフィットの事例を、ご紹介できればと思います。
はじめての出版企画書のSTEP内で度々ご紹介してきたAさんの事例をもとに解説致しますね。
-Aさん事例-
Aさんの職業:スポーツコーチ
Aさんの仕事内容:学生向けに、アスリート人材を育成する為のメンタルコーチとして活動
Aさんの出版する目的詳細:ブランディング
目的内容:自身の考えを出版を通じて広め、認知してもらい賛同者を得たい
コンセプト:アスリートが実践するメンタルトレーニング手法を伝え、国内のアスリート人口増加に貢献
サブターゲット:スポーツコーチとして指導方法に悩むトレーナーや先生
このAさんの出版企画書に対してベネフィットを追記するのですが、みなさんでしたら、どのようなベネフィットを設定しますか?
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みなさんはどのようなベネフィットを考案されましたでしょうか?
弊社では、以下のように設定致します。(正解はありません)
読者の方からすると、この設定したベネフィットが、本を買った最大の価値となるわけですね。
たった1冊の本を購入するだけで、アスリートが実践するメンタルトレーニングの手法を入手できるのなら、自身のお子さんに活用したいと考える親御さまであれば、購入したいと思うのではないでしょうか。
ベネフィットの重要性
先程、解説した通り、ベネフィットとは、「商品やサービスから得れる”良い効果や体験”の事」とお伝えしました。
出版企画書を考案する上で、ベネフィットはかなり重要であり、読者の方がこの書籍を通じて、どのような良い効果や体験を得て頂けるのかをしっかり考え抜く必要があります。
例えば、絵本であれば、読んだり、聞かせたりする事で、親子のコミュニケーションがとれたり、子供の想像力を豊かにする事ができますよね?
ビジネス書であれば、ビジネスシーンで活用できるノウハウ、考え方、マインド、戦略など、ターゲット属性に合わせたベネフィットを感じてもらえるかと思います。
なぜ、その本が読者にとって必要なのかを、明確に提示できる事で、購入してくれる可能性が高まるのと、読んだ後の納得感が高まるのとで、2つの効果を期待する事が可能となります。
ベネフィットを設定する上での注意点
出版企画書を考案する上で、ベネフィットを設定する際に注意すべき点として、読者がどのような効果や体験を得れるのかを明確にする事です。
なんどもお伝えしているかもしれませんが、それだけ重要であり、中々、これを1人で設定できる人が少ないのが現状なのです。
ベネフィットを考える時に、これまで解説してきました「出版する目的」「コンセプト」「ターゲット・ペルソナ」の3つが決まっていて初めて考察できるフェーズとなる為、上記が明確になっていない方は、もう一度考えなおしてみましょう。
もしそれでも考えがまとまらず、第三者の意見が欲しい場合は弊社までお声掛け下さい。
これまで300企画を超える企画立案に携わってきて、著者が伝えたい事、読者が求める事の両者の視点を持った上で、ご提案させて頂く事を強みとしております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当記事を読む前は、ベネフィットについて、ぼんやりとしかわからなかったと思いますが、少しは理解が深まったのではないでしょうか。
もし1回であまり理解できなかった方は、時間を空けてもう一度、当記事を読み直してみましょう。
すると、ぼんやりと理解していた事が、ストンと理解できるタイミングが現れるので、ぜひお試し下さい。
ここまで読み進めてみて、もう一度、企画考案について振り返りを行いたい場合は、STEP1の記事から御覧ください。
STEP1 「目的の明確化」|はじめての出版企画書
STEP2 「コンセプト」とは|はじめての出版企画書
STEP3 「ターゲット・ペルソナ」の意味や考え方|はじめての出版企画書
BookTripでは、コンセプト考案を含め、企画概要の考案から一緒にサポートさせて頂いております。
企画考案で詰まってしまったり、目的は明確だけど、中々時間が取れず、第三者の意見が欲しいなどのお悩みがございましたら、ぜひBookTripまでお声がけ下さい。
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