STEP1 「目的の明確化」|はじめての出版企画書
STEP2 「コンセプト」とは|はじめての出版企画書
よく「ターゲット」という言葉を聞きますよね?
ターゲット(Target)を直訳すると「標的・目標」なのですが、企画を考えていく上でのターゲットはもう少し違った意味合いとなります。
もともとの発祥は、企業側がマーケティングする際に利用する考え方として、アメリカから持ち込まれた概念となるので、商品やサービスを”売りたい”側の発想起点として「ターゲット」という概念が生れています。
ここでは、出版企画書を考える上での「ターゲット」の考え方を解説する為に、以下の意味合いとして定義します。
Aさんの仕事内容:学生向けに、アスリート人材を育成する為のメンタルコーチとして活動
Aさんの出版する目的詳細:ブランディング
目的内容:自身の考えを出版を通じて広め、認知してもらい賛同者を得たい
コンセプト:アスリートが実践するメンタルトレーニング手法を伝え、国内のアスリート人口増加に貢献
このAさんの企画概要に、どのようなターゲットとペルソナを設定すれば良いでしょうか?
正解は著者様によって変動しますが、弊社であれば下記のように考えます。
サブターゲット:スポーツコーチとして指導方法に悩むトレーナーや先生
今回は、ターゲットをメインとサブに分けて想定してみました。
メインとサブを切り分けて考えておくことで、執筆最中に迷った際に、書きたい内容がメインターゲット向けなのか、サブターゲット向けなのかを判断し、“書くべき”か“書かないべきか”を判断する重要な視点の1つとなります。
このようにターゲットとペルソナ設定を行うと、グッと企画概要に深みが出てきたのではないでしょうか。
この段階で、どのようなメッセージ(コンセプト)をどのような方(ターゲット&ペルソナ)に向けて届けるのかが明確になりました。
だいぶ現実味が増してきたね!
- ターゲットとペルソナを切り分けて設定する
- ペルソナはイメージできる像のみ設定する
- ペルソナが抱える課題を抽出
ターゲットとペルソナを切り分けて設定する
当記事で、ターゲットは顧客”層”であり、ペルソナは顧客”像”であると解説しました。
この意味をしっかり理解した上で、設定しないと、後々こんがらがってしまい、執筆内容がブレている状態で仕上がってしまう可能性があります。
まずはターゲットを明確にし、その後、ペルソナを設定する流れが一番考えやすい流れかと思います。
ペルソナはイメージできる像のみ設定する
ペルソナを設定する際は、あなたが明確にイメージできる像のみ設定するよう心掛けましょう。
一番良いのは、クライアントや家族、親戚や友人など、身の回りで実際に存在する人が好ましいです。
もし、ぼんやりとしたペルソナを設定した場合、執筆最中にどんな方向けに書いているのかが明確でない為、せっかく執筆した内容が、読者に対して響かない内容が完成してしまう可能性が高くなります。
ですので、必ず明確にイメージできる人物像を設定するよう意識しましょう。
ペルソナが抱える課題を抽出
ペルソナとして設定しようと考えているモデルが、実際どのような課題や悩みを抱えていそうかを抽出する必要があります。
ここで、出てきた悩みや課題に対して答えを準備できると、読者は気になる内容だと瞬間的に理解し、読者は引き込まれるように読み進める事になります。
以上、ターゲット&ペルソナの解説をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
こうやって読み進めてみると、ターゲット一つとっても、かなり奥が深く、重要さがご理解頂けたのではないでしょうか?
ターゲットやペルソナ設定も企画考案する上で、とても重要視される概念です。
ここまで読み進めてみて、もう一度、企画考案について振り返りを行いたい場合は、STEP1の記事から御覧ください。
STEP1 「目的の明確化」|はじめての出版企画書
STEP2 「コンセプト」とは|はじめての出版企画書
BookTripでは、コンセプト考案を含め、企画概要の考案から一緒にサポートさせて頂いております。
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※商業出版を考えている方向けの記事ではありません。※BookTrip独自の考え方となる為、参考程度に留めて下さい。 出版企画書を考案していく上で、「ターゲット・ペルソナ」の次に大切な要素が「ベネフィット」の[…]