※商業出版を考えている方向けの記事ではありません。
※BookTrip独自の考え方となる為、参考程度に留めて下さい。
出版企画書を考案していく上で、「ベネフィット」の次に大切な要素が「肩書き」の設定です。
当記事では、出版企画書での肩書きを、どのように考えていけば良いのかを重点的に解説できればと思います。
前半部分は、肩書きについての意味や考え方を解説し、後半部分では、出版企画書としての肩書きの考え方を解説しております。
先に後半部分を御覧になりたい方は、下記目次内の「本題!出版企画書の5大要素である「肩書き」の考え方」から御覧ください。
▶出版企画書としての「肩書き」の考え方
▶出版企画書の「肩書き」を決めれない時の対策方法
▶出版企画書の「肩書き」設定事例
もし出版企画書の考え方について、「企画に必須な5大要素」を知らない方は下記記事を、先に確認しておきましょう
関連記事:本の出版企画書の考え方を徹底解説|企画に必須な5大要素とは?
そもそも「肩書き」の意味とは?
肩書きとは?
名刺などで、氏名の右上に書かれる職名・地位など。人の社会的地位や身分を示す職業・役職名など。(引用: Weblio)
本来は、仕事上での役職や地位などとして表現されるのが肩書きとなります。
名刺交換する際に、どのような方なのかを気にする方が多く、また、どのような人物なのかを証明する為にも、肩書きを記載されている方は数多くいらっしゃるかと思います。
但し、注意したいのが、肩書きはだれにでもつけれるものと、法律で決められているものと、大きく分けて2種類あるという事です。
詳しくは次で解説致しますね。
「肩書き」が持つ2種類の意味
先程、「肩書き」には2種類あるとお伝えしました。
その意味を理解しておかないと、一見、すごそうな肩書きに惑わされてしまう事もあるので、どちらの種類の肩書きに当てはまるのかを把握できるよう、しっかり確認しておきましょう。
法的に必要な肩書き
法律で決まっていて、記載しなければいけない肩書きとしては、会社の役職名です。
- 代表取締役
- 取締役
- 執行役
上記のような役職は、会社法人として登記事項として記載しなければいけません。
また、下記のような役職も同様です。
- 理事長
- 理事
- 監事
法的に必要でない肩書き
上記では、法的に必要な肩書きをご紹介しましたが、ここからは法的には必要ないが、会社内の方針として任意で決めている役職をご紹介致します。
- 最高経営責任者
- 最高執行責任者
- 執行役員
- 本部長
- 専務/課長
上記は、世間一般的にすごい役職と感じると思いますが、会社のOKさえあれば、登記事項に記載しなくても、名刺に肩書き記載する事が可能です。
大きな会社の上記記載の役職であれば、それなりに地位のある方として間違いないのですが、聞いた事がない会社名の上記の役職であれば、心の中で、疑っておいても損はないかと感じます。
知っておこう!「肩書き」の類語
「肩書き」と言う言葉と同じような意味合いを持つ言葉が、他にどれほどあるかご存知でしょうか?
以下に一覧として表示してみましたので、参考までにご覧ください。
称号、敬称、称呼、称号、爵位、爵号、勲爵
他にももう少しあるのですが、わかりやすい類語としては上記となります。
本題!出版企画書の5大要素である「肩書き」の考え方
さて、ようやく肩書きについて、前半部分の解説が終え、ここからは、出版企画書に関しての「肩書き」を解説できればと思います。
出版企画書を考えていく上で、なぜ「肩書き」が大切なのか。
それは、どんな人が書いているのかを瞬時に把握してもらう為です。
要は、この本の著者は”何者なのか”を明確にするという事です。
例えば、腰痛を改善できる本があるとして、その著者の肩書きが社会学者である場合、どう感じますか?
そうです。
まさに、この「意味がわからない」という違和感が、読み進めていく上での信頼度に大きく影響してくるのです。
この本の著者の肩書きが社会学者ではなく、「〇〇整骨院 院長」「〇〇カイロプラクティック 院長」とかであれば、違和感を感じる事なく、すんなり入ってくるのではないでしょうか。
(※もちろん奥付に記載されているプロフィールなども影響してきます)
読者の方々も大半が同じような心理状況となり、読み進めていく上で、カラダの専門家が書いている内容であると理解しながら読み進めるので、とても重要な項目となるのです。
肩書きがない、わからない場合の対策方法
肩書きの重要さは理解できたけど、自身の肩書きをどのように設定すれば良いかわからない方も多くいらっしゃると思います。
答えとしては、”わからなくてもひとまず作る”です
少し強引ですが、最初はこの方法が最適なのです。
ここで勘違いされる方もいらっしゃるのですが、「じゃあ適当にそれっぽい肩書きを設定しよう。」と考え、嘘で作り上げられた肩書きを設定される方がいらっしゃいます。
当たり前ですが、嘘を並べて創り上げるのは良くありません。
なぜなら、その設定した肩書きを信じて、読者は読み進めていくのですが、読み進めていくと、必ずどこかで違和感が生れます。
違和感が残った状態で、読了されたり、途中で読み辞められると、その違和感の印象を抱いたまま、著者へのイメージが定着してしまいます。
なので嘘を交えた肩書きは絶対に避けましょう。
肩書きの考え方のヒントは「ユニークさ」
肩書きを考案する上で、嘘で構築する事がダメな事は、理解できたかと思います。
では、どのように考えれば良いかと言うと、「ユニークさ」です。
ユニークとは?
独特。特異。同じようなものが他にあまり見られないさま。
こう見ると余計にわかりづらいかと思いますので、どのようにユニークさを取り入れていけば良いか参考事例を下記にてご紹介致します。
「ユニークさ」を取り入れる肩書きの参考事例
肩書きのユニークさを養う為には、まずは、「ユニーク」な肩書きのインプット量を増やすのが一番手っ取り早いです。
以下に事例を紹介致します。
Twitterプロフィールを参考
ユニークな肩書きを考案する上で、参考事例として勉強になるのがTwitterです。
Twitterのプロフィールや名前の欄を工夫し、どのような方なのかをわかりやすく表現している人が多いです。
まずはざっとご覧ください。
まずはTwitterでフォローしている方や、タイムラインにあがってくる方のプロフィール欄を要チェックし、ユニークな肩書きのインプット量を増やすことをはじめてみましょう。
肩書き設定の事例
Twitterでインプットを大方終えた方は、自身で一度肩書きを設定してみましょう。
インプットした情報をもとに、最低5パターンは書き出してみましょう。
その5パターンの中から3パターンまで絞り込み、その3パターンをブラッシュアップできると、自身に合った肩書きを設定できるかと思います。
ここでは、これまでご紹介してきたAさんの事例をもとに肩書きの設定事例をご紹介致します。
-Aさん事例-
Aさんの職業:スポーツコーチ
Aさんの仕事内容:学生向けに、アスリート人材を育成する為のメンタルコーチとして活動
Aさんの出版する目的詳細:ブランディング
目的内容:自身の考えを出版を通じて広め、認知してもらい賛同者を得たい
コンセプト:アスリートが実践するメンタルトレーニング手法を伝え、国内のアスリート人口増加に貢献
サブターゲット:スポーツコーチとして指導方法に悩むトレーナーや先生
上記のAさんの場合、みなさんでしたらどのような肩書きを設定されますか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当記事をもって、出版企画書に必須である5大要素の解説が終わりを迎えました。
STEP1~STEP5まで何度も繰り替えし読んだ上で作成できると、クオリティーの高い出版企画書を作成する事が可能かと思います。
STEP1 「目的の明確化」|はじめての出版企画書
STEP2 「コンセプト」とは|はじめての出版企画書
STEP3 「ターゲット・ペルソナ」の意味や考え方|はじめての出版企画書
STEP4 「ベネフィットの意味とは?」|はじめての出版企画書
ただし、あくまでBookTripの考え方となりますので、他の出版社では、全く通用しないこともあるかと思います。
BookTripでは、出版の目的やコンセプト考案など、企画を深める為のサポートに関して無料でお受けしております。
出版企画で困っていたり、時間がなくて一緒に作成してほしいなどご要望がありましたら、ぜひBookTripまでお声がけ下さい。