※商業出版を考えている方向けの記事ではありません。
※BookTrip独自の考え方となる為、参考程度に留めて下さい。
出版企画書を作成していくに辺り、一番初めに決める項目として「出版する目的」が必要となります。
当記事では、なぜ「出版する目的」から設定していく必要があるのかについてや、出版する目的の決め方などを解説致します。
▶出版する目的の事例ケース
▶自身の出版する目的の把握
出版企画書について調べる際に、すぐに企画テンプレートを欲しがる方が多くいらっしゃいます。
形から入ったとしても、なぜ考案するのかを理解できなければ、作成しても、企画自体がブレブレとなり、また一から考えなおす必要があります。
進めていくのに自信がない方は、まずは企画考案する為に必須な考え方を、下記の関連記事を学んだ上で取り組んでいきましょう。
関連記事:本の出版企画書の考え方を徹底解説|企画に必須な5大要素とは?
出版企画書に必要な「出版する目的」とは?
本を作っていく上で、一番重要視しなければいけない点が「出版する目的」です。
出版する目的とは?
本を出版した後に、本を通じてどのような効果を期待したいのかを明確にする事です。
この出版する目的が決まって初めて、どのようなコンテンツで執筆していくのかを考える事ができます。
ここで混在しやすいのは、企画背景/企画意図を同一と捉えてしまう事です。
「出版する目的」と「企画背景/企画意図」は別物なので、間違えないように注意しましょう。
企画背景とは?
なぜ、この本を書こうと考えるに至ったのかを記載する事
「出版する目的」は大きく分けて3パターンある
出版する目的の意味を理解できれば、次はどんな事を目的とするのかを決めていく必要があります。
出版する目的は、大きく分けると3つに分類されます。
1つずつ解説致しますね。
1つ目「ブランディング」
1つ目は、目的として一番よく選択される「ブランディング」です。
本を出版する事で、自身のステータスや自身の会社、事業のブランド効果を高める一環です。
よく昔は、名刺代わりに本を出すとも言われていました。
現代では、SNSやYoutubeの普及により、個のブランドや信用がとても重要視される時代になり、紙の書籍での出版イメージは、以前よりも増して高い評価を得るようになりました。
また、第三者からの信用や認知を得る為に、出版する戦略を取られる方も多くいらっしゃいます。
さらに、集客ツールや採用ツール、広報ツールとして、企業が戦略的に出版するケースもよくあります。
競合との参入障壁としても活用でき、ダイレクトにアピールできるのが企業にとって最大のメリットであるようです。
2つ目「テキスト」
2つ目の目的として「テキスト」での出版です。
講座やセミナー、または研修などで使えるテキストブックとして出版するケースです。
毎年、企業への研修や講座が決まっていたり、講師として大学の授業を持っていたりなど、教える事を生業にされている方が、よく選択される目的です。
1冊、テキストとして使える本があると、他の企業や学校など別の場所でも有効活用でき、横展開しやすいのが特徴です。
3つ目「知見のまとめ」
3つ目の最後の目的は「知見のまとめ」として出版する事です。
現在までに得てきた専門分野の知見や、人生を綴るエッセイとして出版するケースです。
文芸書(小説・詩歌・短歌・俳句、戯曲)などもここの部類に入りますね。
一般的に本を出版したいと考える多くの方が、この目的であるケースが大半です。
僕の場合は、「ブランディング」かな~
「出版する目的」によってコンテンツは大きく変わる
上記で解説した「出版する目的」の3パターンはご理解頂けましたでしょうか?
この目的に応じて、コンセプトを考えていくのですが、目的が「ブランディング」なのか「テキスト」なのか「知見のまとめ」なのかで、大きく方向性が変わってきます。
これだけでは、よくわからないと思うので、事例をもとに下記にて解説してみますね。
【事例紹介】目的別3パターンの違い
Aさんという事例を題材に、各目的別によって、どのようにコンセプトが変わってくるのかを事例としてご紹介致します。
まずはAさんのパーソナルな部分を簡単にご覧ください。
Aさんの職業:スポーツコーチ
Aさんの仕事内容:学生向けに、アスリート人材を育成する為のメンタルコーチとして活動
Aさんは、近年指導者として注目されているスポーツコーチという仕事をされています。
そんなAさんの各目的に応じて、どのようにコンセプトが変化するのかを下記で確認しましょう。
【Aさんの目的別3パターン】
目的内容:自身の考えを出版を通じて広め、認知してもらい賛同者を得たい
コンセプト:アスリートが実践するメンタルトレーニング手法を伝え、国内のアスリート人口増加に貢献
目的内容:ワークシートやチェックシートを挿入し、コーチになりたい方向けの資格取得テキストとして出版
コンセプト:アスリートを育成するコーチが国内に不足気味であり、テキストによりコーチ人口増加を図る
目的内容:これまで習得してきたアスリート育成理論や哲学を、後世に形として残しておきたい
コンセプト:アスリート人材が育つ鍵は、メンタルやマインドの考え方が9割である
いかがでしたでしょうか?
こう見ると、目的に応じてコンセプトがかなり変わっているのかが理解できたかと思います。
選択する目的によって、コンセプトの段階でここまで違ってくるので、その次に設定するターゲット選定では、まったく別の人物像をターゲット設定することになるので、改めて出版する目的を明確にする理由がご理解いただけたかと思います。
まとめ
ここまで「出版する目的」について、詳しく解説させて頂きましたがイメージは掴めましたでしょうか?
ここで、目的をしっかり明確にしておかなければ、執筆する際に、あれもしたいこれもしたいと右往左往する事になり、出版までの期間を長引かせる要因となりますので、企画考案に取り掛かる際は、じっくり自身と向き合って設定してみましょう。
但し、第三者とコミュニケーションする事で、引き出される発想があるのも事実で、企画考案に多いに役立つ場合も多くあります。
一向に進まないのが悩みなんだよね。。。
弊社では、1人で企画考案するのが難しい方の為に、企画立案~出版までトータル的にサポートさせて頂いています。
もし、企画を考えてみたけど第三者やプロの視点が欲しい、せっかく出版する1冊目だからしっかりと見せれる本にしたいとお考えの方は、ぜひ企画相談からお話ししましょう。
弊社は、これまで300冊程、制作してきており、読者視点に立ったご提案に自信を持っておりますので、迷われている方は、まずはお声がけ下さい。
※商業出版を考えている方向けの記事ではありません。※BookTrip独自の考え方となる為、参考程度に留めて下さい。 出版企画書を考えていく上で、「出版する目的」の次に大切な要素が、「コンセプト」です。[…]