当記事は下記のようなお悩みを持っている方向けに記載しております。
- 絶版って一体どういう状況なのだろう
- 絶版になっている本って購入できないのかな
- 絶版になった書籍を再出版したい
- 絶版になりそうなんだけど、解決策はないの?
- 絶版本が復刻できるって聞いた事あるけど本当?
上記のお悩みや些細な質問に対してお答えしている記事となりますので、1つでも当てはまる方はぜひご覧ください。
先に当記事でわかる事をまとめとして、以下に記載しておきます。
▶ 絶版・廃版・品切れの違い
▶ 本の絶版や品切れは、オンデマンド出版で解決可能
▶ オンデマンド出版で絶版を解決できるワケ
絶版とは
そもそも”絶版”とはどういった状況の事を指す言葉なのでしょうか?
もしかすると勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんので、ここで意味を再確認しておきましょう。
絶版とは?
増刷・重版されることがなく、出版権が放棄された書籍の事
事例を交えて、もう少し詳細に解説致しますね。
【絶版事例】
例えば、あなたが「Aストーリー」という本の著者であったとします。
出版社Bが、あなたの「Aストーリー」を出版する権利(出版権)をあなたから引き受けたとしましょう。
この場合、「Aストーリー」という本に対して、あなたには「著作権」があり、出版社Bには「出版権」が付与されている状態となります。
出版する為に、初版5,000冊を刷り出し、販売後、様子を見る事に。。
結果、3,500冊で売れ行きがストップし、余りの冊数は処分もしくは引き取りを迫られる形となりました。
つらい思いをして書き上げた本なので、あなたは残りの1,500冊を引き取る選択をしました。
そのタイミングと同時に、出版社Bは、この書籍の出版権を放棄する形となり、著者へ帰属する事を選択したとします。
この時点で、「Aストーリ」は、出版社によって増刷される可能性は皆無となり、一般流通からも入手困難な状況である為、絶版状態となります。
どんな条件を満たすと絶版になるの?
上記の事例は、本の売れる見込みがなくなった為、絶版になっているのですが、その他の要因でも絶版になる可能性がございます。
他の要因を1つずつ解説致しますね。
出版社が倒産してしまった場合
上記の事例ケースの次に多い絶版理由が、出版社が倒産した為に絶版になってしまうケースです。
もし出版社側が倒産してしまった場合、次の出版社を見つける事で、再出版できる可能性はあります。
但し、出版物内のイラストや写真、図表などがもし前出版社側に権利があるのであれば、使用不可となるので、許可をもらうか代替えを準備する必要があります。
著者による希望
このケースも度々聞く事があるのですが、著者が要望した事に出版社が承諾できず、著者側の意向により絶版扱いにするケースです。
このケースで大きく問題且つ話題になったのが、「ブラックジャックによろしく」です。
このマンガは、著者である佐藤さんと出版社側で意見の相違があり、結果、絶版する事になります。
今は、このマンガに関する二次利用の自由化を佐藤さんの意向により設けられており、誰でも見る事が可能となっています。
出版物の内容が問題視された or 不祥事が起きてしまった場合
このケースは、出版された後に、内容に不適切な内容や虚偽情報があると、読者や社会から批判を受け、絶版になってしまうケースです。
以下の書籍は、絶版にはならなかったものの、社会にかなりのインパクトを与え、記憶に残っている方も多いと思われる書籍です。
出典:「絶歌」太田出版
虚偽情報があるわけではないですが、著者や遺族の事もあり、批判をかなり受けてしまった事もあって、太田出版の代表自ら、出版するまでの経緯や出版継続に至る気持ちを綴っているページが公表されているので、気になる方はこちらからご覧ください。
絶版と出版社品切れの違い
絶版がどういう状態であるかは、上記でご理解頂けたかと思います。
絶版と同じような意味合いの状態としてあるのが「出版社品切れ」という状態です。
書店で、取り寄せ依頼をした際に「出版社品切れ」と説明されるケースがあるのですが、この「出版社品切れ」と「絶版」とはどう違うのでしょうか?
出版社品切れとは?
出版社側でも本の在庫がなく、且つ売れる見込みが低い為、重版できない状態の事
ここで、「絶版」「出版社品切れ」のどちらにも共通しているのは、「希望する本を書店で取り寄せる事はできない」という事です。
▶絶版は、出版権がなく、今後再販される可能性がない為、在庫がない状態
▶出版社品切れは、出版権が存在し、需要規模が大きければ重版する可能性はあるが、品切れ時点では、在庫がない状態
絶版と廃版の違い
もう一つ同じような意味合いをもつのが「廃版」という言葉です。
廃版とは、主に、本以外の製品や商品が生産もしくは再販されない状態の事を指します。
意味合いは似ているのですが、本に対して使われるのが「絶版」で、本以外の製品や商品に対して使われるのが「廃版」と認識していれば問題ございません。
客注という課題
先程解説した「出版社品切れ」状態の場合に、課題になってくるのが、客注です。
客注とは?
「書店には置いてない本を、お客様が書店に注文し、書店から出版社へ依頼するケース」
客注の場合、1冊~数冊単位での注文が多く、出版社側もその数冊の依頼の為に、増刷する事が中々難しい為、判断に迷います。
なぜ増刷する事が難しいのかというと、増刷する為には、数千冊単位で発注する必要があり、まとまったお金が先出しで必要になるからです。
数千冊増刷しても、数冊しか売れなければ、残りの在庫分に対しては赤字計上となってしまいます。
欲しい人が居るのに難しい問題なんだね~
絶版・品切れ・客注の課題をプリントオンデマンドで解決できる
著者の渾身の思いを込めた書籍が、出版社の都合により絶版や品切れ状態になって、結果、読者に届ける事が不可能になるって、とても悲しい事ですよね。。
本を出すというのは、相当なパワーが必要で、1人で全てをやり切るのは、ほぼ不可能に近いのです。
そこまで頑張った書籍を絶版で終わらせるのではなく、継続して再出版できる仕組みが、プリントオンデマンドによる出版です。
プリントオンデマンドって何?
プリントオンデマンドについては、下記の参考記事で詳細に紹介しておりますが、発注者の注文に応じて、少数の必要な印刷物を必要な分だけ、スピーディーに印刷できるサービスの事であります。
ペンヌプリントオンデマンドって一体どういった方法なの?こんな疑問を持たれて、当記事にたどり着いた方も多いかと思います。 当記事では、プリントオンデマンドの意味、メリットデメリット、評判やレビ[…]
なぜプリントオンデマンドで絶版や品切れを解決できるのか
プリントオンデマンドは、上記の参考記事内でも紹介している通り、出版データを元に、必要な冊数分だけ印刷する事が可能です。
また、受注してから印刷 → 製本 → 配送する流れである為、出版データが存在する限り、半永久的に出版可能な状態(在庫ありの状態)となります。
この仕組みが構築された事で、絶版になっている出版データがあり、尚且つ出版権がない、もしくは著者に帰属している状態であれば、プリントオンデマンドにて再出版する事が可能となります。
絶版本を復刻させたい方へ
復刻を希望される方は、まずは、絶版対象になっている書籍の出版社に掛け合ってみる事が大切です。
復刻希望が多い書籍は、なにかしらの対策が出版社側で行われます。
ですので、まずは復刻希望を出版社に掛け合ってみる事から始めてみましょう。
今では、本を読むのではなく、本が聴ける作品も出始めてきました。
一番有名なのが、アマゾンのオーディブルです。
近い将来、絶版になっている書籍もオーディブルで聴けるようになるでしょう。
事前にオーディブルに慣れておく為にも、下記でおすすめオーディブル本をご紹介しておりますので、気になる方はご覧ください。
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