[校正]・[校閲]がどう違うのか?正しい使い方や手法を徹底解説

[校正]・[校閲]がどう違うのか?正しい使い方や手法を徹底解説

広報でのプレスリリースやWEBメディアに投稿する為の記事、出版物や冊子の執筆など、文章を魅せる為に必ず「校正」や「校閲」の業務を行います。

当記事では、「校正」「校閲」の違いに加えて、業務に使える優秀な校正・校閲ツールなども合わせてご紹介致します。

意味:校正とは

校正とは・・・文字の誤りをくらべ正すこと。(広辞苑)

 

補足として弊社では、下記のように定義しています。

「誤字・脱字の修正や、日本語的な誤り(助詞の使い方の誤りなど)の訂正」

 

意味:校閲とは

校閲とは・・・しらべ見ること。文章や原稿に目を通して正誤・適否を確かめること。(広辞苑)

 

補足として弊社では下記のように定義しています。

「内容の整合性(文章の流れ・内容に矛盾があったり、事実と齟齬のある部分の指摘)」

 

意味:校了とは

校了とは・・・校正が完了すること。(広辞苑)

 

 

校正・校閲が必要な理由

そもそも、なぜ校正や校閲を行う必要があるかと言うと、読者に文章を読んでもらう際の負担を極力少なくする為です。

もし、下記のような文章を読まれた際、どのように感じますか?

 

「創めまして。渡しは、山田と毛氏ます」

 

これだと、漢字が間違っている事に気を取られてしまいますよね?

上記は、極端な事例ですが、校正・校閲を行う事で、心地よく文章を読んでもらい、伝えたい事を勘違いさせることなく伝える事が、目的であります。

 

校正・校閲のやり方

校正・校閲業務は、実際どのような業務を実施しているのかを、下記でご紹介致します。

主な校正業務

まずは、校正の主なやり方について、ご紹介致します。

誤字脱字の修正

明らかな漢字の誤りや、誤って使用した文字、誤って抜け落している文字を修正する

数字・単位の表記統一

縦書きの場合・・漢数字と算用数字のどちらを使用するかを決め、表記統一します。

横書きの場合・・算用数字が基本で、半角を使用し表記統一します。

英字の表記統一

数字と同様、基本的に半角の使用が一般的です。

縦書きの場合は、略記など縦向きにする文字は全角、英文など横向きにする文字は半角で入力します。

「だ」「である」調か「です」「ます」調の統一

基本的には、どちらかで統一します。

会話は「だ」「である」、会話は「だ」「である」、その他は「です」「ます」などと使い分けることも。

句読点の適切配置

句点は文末につけます。見出し、括弧内の最後の文末、感嘆符や疑問符の直後などには通常はつけません。

読点を適切に使うことで、文章が読みやすくなります。意味のまとまりを考え、文節の後につけます。

 

主な校閲業務

次に、校閲の主なやり方についてご紹介致します。

表記ゆれ

● 僕は、わたしは、私は
● 才・歳
● 産む・生む
● こと・事

 

表現の重複を統一

以下のような表現の重複を統一します。

● 人の人生→「人」が重複
● 人生を生きる→「生」「生きる」のどちらかを採用。 例:人生を歩む
● 言葉を言う→「言う」「言葉」どちらかを採用する。

 

不自然な日本語の整理

● 読んでいて違和感がある
● つまずく個所がある
● 文章だけで状況がイメージできない
● 不自然な表現の繰り返しがある(前文で既に述べているにもかかわらず、次の文でも同じような主語が繰り返し出てくる)
● 根拠が必要な文章、明らかに答えになっていないものは修正

 

校正・校閲の際に+αでやっておくべき事

校正・校閲業務を行うには、文章を一字一句に注意を払う必要がありますが、それに加えて下記の事項も実施できると、より文章のクオリティーアップを狙う事が可能です。

著作権や引用について確認する

文章内に、著作権法に引っかからないかどうかを確認します。

下記のような点に注意して、確認される事をおススメ致します。

●引用する著作物は、公表されたものであること
●報道、批評、研究その他の目的において、引用する必然性があること
※載せないとその文章が成り立たない(裏付けがない)場合
※ただ単に“ 好きな詩をまるごと載せる” はNG
●著作権者、書名など引用の出所が示されていること
※引用文の直後に示す
※孫引き(引用の引用)になっていないか?(特に図や絵の場合)

 

Wordでもできる!校正・校閲機能の使い方

ここまで、校正や校閲について解説してきましたが、実は、みなさんの身近なソフトである「Word」でも、ある程度、校正や校閲を実施してくれるのをご存知でしょうか?

下記でwordでの校正・校閲の使い方をご紹介致します。

 

wordで校正・校閲を行う操作手順

まずは、wordに原稿を流し込みます。もしくは、初めからwordに文章を記載していてもOKです。

その後、下記画像の①「校閲」→②「スペルチェックと文章校正」の手順でクリックします。

 

word>校閲>スペルチェックと文章校正

 

すると、下記画像のように、右赤枠内にwordが認識した、文章のおかしな部分を表示してくれます。

 

word>文章校正指摘

 

 

そこで、青枠部分の「変更」をクリックすると正しい文章に変更してくれます。

クリック後、下記画面が表示される為、OKをクリックします。

 

完了をクリック

 

すると、下記のように【なるる部分】が【なる部分】と、正しい文章に変換されいることが確認できます。

 

word>校正完了

 

上記はあくまで一例ですが、長文を一気に投げ込み、校閲機能を有効活用する事で、業務時間を大幅に短縮する事が可能です。

 

 

ライター必見!誰にも教えたくない校正・校閲ツールの紹介

校正・校閲業務は、人的要素で大きく占められている為、抜け漏れがどうしても発生してしまいます。

そのような人的ミスの数を極力少なくする為、校正・校閲ツールを活用する事で、時間の短縮と抜け漏れを回避する事が可能となります。

 

ここでは、校正・校閲の無料ツールと有料ツールの両方をご紹介できればと思います。

文章を整える仕事に携わる方は、ぜひ一度導入してみて下さい。

 

校正・校閲の無料ツール紹介

校閲AI(プルフリ)TOP

 

無料ツールでご紹介したいのが、校閲AI(プルフリ)です。

主に校閲機能に重点を置いたツールで、四字熟語の間違い・慣用句慣用句間違い・カタカナ語の表記ゆれなどの形式チェックに加え、誤字チェックも検出してくれます。

AI機能が搭載されており、データ量を積み重ねていくことで、校閲精度が増していきます。

ただ、無料の範囲であるのと、運営者情報がない為、注意深く利用される事をおススメ致します。

 

 

校正・校閲の有料ツール紹介

有料ツールでご紹介したいのが、「文賢」という有料ツールです。

 

個人から大手企業まで、幅広い企業に導入されており、推敲・校閲・文章表現の提案などなど、多岐に渡る業務を支援してくれるクラウドサービスです。

Twitterでの評価も上々で、費用対効果を実感できるサービスであると明言できます。

 

 

 

価格帯も良心的で、初期費用はかかるものの、自身の時間の捻出を考慮すると、ツールとして導入する事をおススメできるサービスです。

 

「文賢」の詳細はこちら >> あなたの文章をもっと読みやすく。文章作成アドバイスツール【文賢】

 

 

ペンヌ
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