イングリッシュワンの10年が詰まった至極の1冊

本書の読みどころ

埼玉県鴻巣市にある小さな人気英会話スクールである「EnglishOne」の開設後10年間を綴ったヒストリーです。

どのように「EnglishOne」を運営してきたのか。
Oneくんはどうやって生まれたのか。

など、10年間を自立・成長・再生のフェーズに分けて、書き記しています。

あまり知られていない社長の存在や三者で役割を担って運営されてきた裏側が垣間見れる軌跡をご欄頂けます。

スクール運営に悩まれている方にとっても、ヒントとなる”気づき”を得て頂けるでしょう。


Congrats Anniversary!!

著者紹介

英語は好きなほうがいい!
小さな人気スクールの10年の軌跡

長島 のり子(ナガシマ ノリコ)

埼玉大学教養学部卒業。私立高校勤務後、出産を機に退職。一女の母。英語資格三冠(通訳案内士免許、英検1級、TOEIC900点以上)所持。“The future is still in your power.”この言葉の意味が実感できる英語塾を目指し2009年埼玉県鴻巣市に株式会社EnglishOneをパートナーとともに設立。塾長として現在に至る。

押野 夏子(オシノ ナツコ)

早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務後、出産を機に退職。一女二男の母。小学校英語指導者資格(J-SHINE)所持。「こんな英語教室に子どもを通わせたい」「こんな場所で自分も学び続けたい」そんな思いから生まれた株式会社EnglishOneを地域の中核となるスクールに育て上げ、今も児童英語教育を探究し続けている。

まえがき

EnglishOneのキャラクターであるOneくんは、2009年4月1日に埼玉県鴻巣市に誕生しました。当時、教室の最寄り駅である北鴻巣駅は、西口が開設されて3カ月ほど。北鴻巣駅西口土地区画整理事業の真っただ中で、「花と緑の街」をコンセプトとした開発が行われているところでした。教室を出て住宅街を通り、田園風景を目にしながら西に向かって歩いていくと荒川に突き当たる……そんな場所でOneくんは誕生したのです。

Oneくんの誕生前後には、いろいろな会社の方との出会いがありました。
最初にロゴマークとキャラクターを考えることになり、デザイン会社の担当の方からのヒアリングが行われました。そこで私たちはとても熱くお互いの夢を語りました。
こうありたいと願い、行動すれば、人は変われる。そして、未来には誰もが大きな可能性を持っている。この言葉の意味が実感できる英語塾にしたい。子どもたちを通わせたいとか、自分もそこで学び続けたいとか思える場所にしたい。

こうした思いをすべてくみ取って、デザイナーさんに伝えていただきました。そうして、6通りのデザインができ上がり、そこから選ばれて生まれたのがOneくんです。このとき私たちの想いを聞いてくださった担当者は、教室の趣旨やOneくんを大変好意的に思ってくださり、アルファベットカードや、額に入れて飾れるイラストを他のデザイナーの方とともに制作してくださいました。今も教室に貼ってあります。当時はOneくんのトーテムポールも作ろうかという話まであったほどです。
壁にOneくんが大きく描かれている建物は、ユニットハウスやプレハブで有名な会社の方からのご提案でした。彼もこれから立ち上げる教室の話に耳を傾け、経験をもとにした貴重なアドバイスをくださいました。さらに内装では仕事が丁寧で誠実だという方を紹介してくださり、イメージどおりのスタートをきることができました。内装をお手伝いいただいた方には教室外のライトが壊れた際にもお世話になり、遠路、藤岡市からかけつけていただきました。
もうひとつ、忘れてはならないのが建物を取り囲む庭です。加須市にある会社にお願いしたのですが、この会社の方々も社長さんはじめ担当のプランナーの方がとてもいい方でした。街のコンセプトとEnglishOneのコンセプトをしっかり結び付け、皆さんから親しまれる庭を考えてくださいました。庭においてある壺は庭完成の日に設置してくださったもので、「幸運を呼ぶ壺」と言われています。途中で芝を植え替えましたが、その際も迷わず同じ会社にお願いしました。

Oneくんの姿にもいろいろな思いがつまっています。ボディは水色と茶色のストライプ模様が特徴です。水色は「水」、茶色は「土」を表しています。どちらも、草花の成長には欠かすことのできない要素です。私たちはEnglishOneに通う皆さんが、この教室で成長に欠かせないものを吸収し、すくすくと伸びていってほしいという願いをOneくんの姿に託しました。教室は単に英語の授業を受ける場所だけではなく、自ら考え、計画し、人と関わり、努力を実践するトレーニングジムでありたい。またこうした行動が楽しいと実感できる芽吹きの場所でありたい。そんなことを思いながらOneくんとともに歩み始めました。
教室開設当初、講師は私たち2人、小中学生を中心に10人ほどが通う場所でしたが、年月を重ねるうちに、小中学生はもちろん高校生や大人の方々からの問い合わせもたくさんいただくようになりました。講師については私たち以外に、これまでに延べ10人の皆さんにご協力いただいてきました。また2019年3月に10周年を迎えた時点で、生徒さんの数は延べ260人となり、多くの皆さんと英語を通した学びを楽しんできました。

EnglishOneには3つの柱があります。「自立」「成長」「再生」です。これらの言葉の意味をかみしめながらこの10年間を振り返ってみると、まさに「自立」「成長」「再生」の流れとなっていて、Oneくんがその先の未来を見つめていることを再確認しました。私たちのやってきたこととこれからを明確にしながら、本書を10周年の記念誌とすることで、ともに歩んでくださった生徒の皆さんやご家族の皆さん、講師の皆さん、教室に通う子どもたちを暖かく見守ってくださる地域の皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。さらに、「自立」「成長」「再生」のプロセスを手にしたい方々へのヒントになれば幸いです。

長島のり子
押野夏子

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