業務改善計画を実践に落とし込む為の7つのステップ

本書の読みどころ

中小企業が生き残る手段として、大手企業との差別化・業務効率・生産効率・販売戦略など幅広い点で独自のノウハウを築いておく必要があります。

どの企業にも問題や課題は付き物であり、解決していくことで競争力を養う事ができます。

本著では、中小企業が生き残る為の施策として、躓きやすい「業務改善」に焦点を当て執筆しています。

「業務改善」が必要と考えるだけではもちろんダメで、課題抽出→課題解決施策構築→実践に落し込む必要があります。

本著をご欄頂く事で、「業務改善」フローを7つのステップとして切り分け、課題抽出から実践まで実行できるやり方を解説しておりますので、業務改善のやり方にお悩みの方は、ぜひご一読下さい。

著者紹介

ものづくり中小企業 これならできる!
製造現場の「業務改善」と生産性向上
-小規模工場の生産性を高め、会社を強くする方法-

小林 達哉(コバヤシ タツヤ)

建設機械メーカーや大手商社に勤務したのち、中小製造業の経営コンサルタントとして起業。小規模の工場を日々巡回し、現場目線でボトムアップ型の改善活動を支援している。本書で紹介した課題抽出法・問題解決法を用いた生産性向上・業務効率化・社員育成の支援において成果実績多数。中京大学大学院ビジネスイノベーション研究科修了。日本バリューエンジニアリング協会認定 VES(Value Engineering Specialist)。

まえがき

中小企業・製造業・工場の生産現場では、「問題があることはわかっている」が、「解決の道筋がはっきりと見えていない」ということが多い。仕事の目的は一つであっても、それを達成する手段はいくつもある。その選択によって企業は他社と差を付けて競争力を築いていく。それゆえ問題・課題を抱えている場合に、どのような解決方法を選択することが最も効率がよく、かつ効果的であるのか、その見極めが企業の命運を分けることになる。
本書では、将来に向けて改善課題を網羅的かつ効率よく抽出する方法、および問題が発生している場合に効率的かつ効果的に解決する方法を紹介している。このような方法を用いて現場の問題・課題を解決していくことで、企業は限られた時間で効率よく生産性を高めていくことができ、ロスをなくして適正な利益を確保することができる。
本書の構成は、第1章で中小製造業・小規模工場を取り巻く経営環境や経営管理に関する一般的説明を行い、第2章では業務改善の必要性と業務改善を行う際の視点(ものの見方・考え方)を示している。そして第3章においては、ロスをなくして生産性を高めるための手法として「課題解決法」「問題解決法」を提示した。第4章はこれらの手法を実際の事例にあてはめて適用した場合の説明を行い、第5章では、改善活動を進める際のポイントや経営者の役割、全社的展開・応用の例を示している。

業務改善の手法は、知識として持っているだけでは意味がなく、実践して初めて光り輝くものとなる。本書で読んで考えたことを前提に、読み手自身が現場・職場において具体的な実践によって業務改善の手法を体得し、新たな知恵へと昇華させていってほしい。

Close