部活動で指導するのは教師だけではない!
部活動指導員という在り方

本書の読みどころ

本著は、部活動指導員の方・部活動指導員を目指す方・スポーツ指導者に向けた内容となっております。

本著をご覧頂く事で、子供たちが自立的に考え、発想できる指導方法をメインに執筆しております。


〈おすすめポイント〉
子供たちを、以下の4つのコミュニケーションタイプに分類する事で、その子に適切なコミュニケーションをとる事ができ、信頼獲得に繋がります。


1.天真爛漫な感覚派タイプ
2.決断力の行動派タイプ
3.空気を察する気配りタイプ
4.ポーカーフェイスな分析派タイプ

※必ずどれかに当てはまるものではありません。


子供たちの指導方法に行き詰っていたり、うまくコミュニケーションが取れていないと感じる場合は、本著を参考にして頂く事で、ハッと気付く事が見つかる事でしょう。

著者紹介

部活動指導で生徒の主体性を育てる

大津 信亮(おおつ のぶあき)

一般社団法人日本部活指導研究協会理事。
理系大学を卒業後、外資系部品メーカーでエンジニアとして勤務し、現在はテニスコーチ、メンタルコーチとして活動。
プレーヤーとしては、大学テニス部、実業団テニス部で中心選手として活躍。その後テニスコーチとして大学テニス部、高校テニス部を指導し、指導経験は20年。
テニス部指導においては、技術だけでなく、メンタルトレーニングも積極的に取り入れ、勝利を目指しながら人としての成長をサポートすることに力を入れている。

まえがき

私が本書を執筆しようと思ったのは、私と同じような部活動指導員や、これから部活動指導員になりたいと思っている方、その他様々なスポーツ指導者に、私のこれまでの高校、大学での部活指導経験が少しでもお役に立てばと思ったからです。

部活動を指導するのは、これまでは教師が中心でしたが、最近では文部科学省から部活動指導員に関する省令が施行され、各学校が外部から積極的に部活動指導員を採用するようになってきました。私自身、以前はボランティアで部活動の指導をしていましたが、現在は正式に部活動指導員となり、報酬をいただいて指導をしています。ボランティアから報酬をいただく立場に変わっても、質の高い指導をするという気持ちに変わりはありませんが、今まで以上に責任の重さを感じています。そして、部活動は学校において教育活動の一環という位置付けなので、指導者はその競技の技術レベルを上げるだけでなく、生徒の自主性や主体性などを伸ばし、人間的成長をサポートすることを意識して指導することが求められます。今では中学生や高校生にとって部活動指導員は、親、学校の先生とともに、とても大きな影響を与える存在です。
私は現在高校テニス部の部活動指導員として、毎週生徒と接しています。初めのうちは、ただテニスさえ教えていればいいと思っていましたが、生徒はもちろん、顧問の先生とのコミュニケーションの重要性や、生徒同士の人間関係の把握など、テニス以外のことがとても重要であることがわかってきました。指導員になったばかりの方や、これから指導員になりたいと思っている方の中には、かつての私と同じように、その専門競技のことだけを教えられればいいと思っている方もいるのではないでしょうか。あなたがもしそのようにお考えなら、ぜひ本書を読んで、専門競技の指導以外にどんなことをすればいいのか、知っていただきたいです。

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