ポーズだけがヨガではありません!
生きることすべてがヨガなのです

本書の読みどころ

世界的に取り組まれているセルフケア。
その中でも、ヨガは古来から伝えられてきたセルフケアの一つで、ストレスや不安や疲労に効果的であり、心身の不調に大きく貢献できるアプローチであります。


日々、仕事や家事に全力で取り組む方が大半である現代には、心の癒しや自分自身と向き合えるヨガが不可欠な時代なのではないでしょうか?


本著を通じて、1日の中で少しの余裕を持てるようになり、ひいては人生の中で、生きる事への自信や希望を持てるキッカケを得て頂ける1冊になっております。

著者紹介

ヨーガでからだもこころもかるーくなる
-ヨーガが私に教えてくれたこと-

桑原 ゆき子(クワバラ ユキコ)

1982年新潟市生まれ。夫の転勤で新潟を離れ、周りとうまくいかなかった頃、考えすぎていつも頭の中がいっぱいでイライラしている自分が嫌いだった。
そんなとき出会ったヨーガ教室で、ヨーガの本質を教わり、ヨーガを通して体や心の変化に気づく。
人生を明るく楽しいものにさせてくれたヨーガの素晴らしさを学ぶため、聖地インドRishikeshにてヨガアライアンスRYS200修了後、新潟市西区でヨガ教室SMILEを開き、歯科医院にも勤務。
日本ママヨガ協会ママとベビーのヨガ講師養成セミナー修了、歯科衛生士、NPO日本食育インストラクター。食べたものから体も心も作られることを実感し、食べものや私たちをとりまく地球環境、自然を愛する。年に1、2回海外へ旅に出る。

はじめに

ーヨーガは、こころの働きを止めることー

「どういうこと?」「何の話?」
はじめは全然理解できませんでした。

ただただ体を動かして、気持ちいいなぁって思っているだけでは、わかりませんでした。
ヨガのポーズをしてる自分に惚れてるうちは、わかりませんでした。

ヨガとストレッチは、違う。
ヨガと汗をかくエクササイズとは、違う。
ヨガと筋トレも、違う。

もちろん、要素として似ているところはもちろんあります。でも、ヨガはただ体を動かすだけじゃないんです。体に効果が現れるだけじゃないんです。

軽い運動で済ませてしまうにはもったいないほど、たくさんの学びがあり、自分を大きくやわらかく成長させてくれるものなのです。

体を動かすところから始まって、気持ちがよくて、体がリラックスする。
すると、だんだん気持ちが落ち着いてきて、心もリラックスする。

くり返すうちに、このリラックスが心地よさに変わり、呼吸が深く細くゆっくりになって、目を閉じる時間が長くなって、頭の中が空っぽになっていく感覚。目を開けた時には、なんだかすっきりしていて、あれ? 何悩んでたんだっけな? なんでイライラしてたんだろう? どこか痛かったんだっけ? となっているのです。

こころが働かなければ、悩みも苦しみも痛みもない。
でも、こころは常に動かされ、変化するもの。

そのこころに向き合って、外から自分を眺めてみる。
そのこころに なんで? どうして? と問いかける。

そこにヨガの思想や哲学のお話を合わせると、なんだ、そっか。そうだよね。そうそう。だいじょうぶ。って、少しずつこころが穏やかでやわらかくなり、ほぐれて、ありがたーい気分になるんです。今あることに感謝の気持ちがあふれてきて、からだが喜び、こころが喜び、からだもこころも軽くなるんです。からだだけでなく、こころや、考え方、生き方にも変化が現れてくるんです。



そして、ヨガでもいいけど、ヨーガの方がしっくりくる。

ヨーガは奥深い。実践と哲学を合わせて、経験していく道のりです。

サンスクリット語の発音のヨーガ(ヨゥガ)、この「ー」音の伸びの中に奥深さがたくさん詰まっている感じがするのです。

誰にでもできて、いつからでも始められる、何の準備も必要ない、こころの修行。
マットさえなくたっていいんです。からだがあればいい。呼吸していればいい。

私はヨーガが大好きです。
ヨーガに教わったことがたくさんあります。
ヨーガに出会えて本当によかったと思います。

「ヨーガって何?」と聞かれたら、今のところ私は「生きることすべてです」と答えます。

Life is yoga. Yoga is life.

日常の中にあり、自分を感じ、自分を知ること。

まだまだ私は未熟だし、知らないこともたくさんあるし、
すごいことは何もしていないけれど、
そんな私でも感じることができた、ヨーガの哲学を踏まえたすばらしさを、ヨーガに教わったたくさんの気づきを、身近にある幸せを、みんなに伝えられたらいいなぁと思い、今の私が思うことを書き留めておきたいと思います。

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