激動の現代社会を生き抜く術を詰め込んだ必読書
誰も教えてくれない“生きる技術”

本書の読みどころ

コロナウィルス・天災被害・大企業のリストラなど、2020年は不安感を掻き立てる出来事が本当に多く発生しました。

それに加えて、給与は上がらず、税金や社会保険の額は年々Upし、生活する事で精一杯もしくは生活できない層がどんどん増えつつあります。

そんな追い込まれた精神状態では、決して良い結果を生む事はありません。

本著では、そんな現代で生き抜いていく為には、どのような事を考え、どのように行動すべきかを心理学・経済学の観点から具体的な打開策を解説しています。

これから、どのように生きていけばいいか悩んでいる方には、本著をキッカケに激動の人生を乗りこなして頂ける事でしょう。

著者紹介

自分らしいキャリアを拓く羅針盤
~生き方・働き方をリノベーションしよう~

西村 麗子(にしむら れいこ)

Association of Research for Career & Art(生きる技術研究会)代表。
愛知県知多郡生まれ。名古屋大学経済学部卒業後(株)リクルート入社。2004年に独立。
名古屋大学・名古屋市立大学等でキャリアデザイン講師を担当するなど、 企業・大学・地域コミュニティで活動中。米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー、国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、 三児の母でもある。 個性最大化をモットーにした「持続可能なキャリアカウンセリング」を武器に、 女性の生き辛さ・働き辛さを解消するためのライフワークに邁進中。

日本には心が休まる場所が少ない

毎年9月1日になると、子供の自殺が年間最多となるニュースを耳にするようになりましたが、若年層の死因は自殺が最も多く、自殺率もまた世界的に見ても高い水準です。カウンセラーをしていると、人の心の闇に触れることも多く、自殺まではいかないまでも、「死にそう」「苦しい」「自分を消したい」というマイナスの感情に向き合うこともないわけではありません。就職ができない、入試に失敗した、離婚した、退職を余儀なくされた等と「後がない」状態に追い込まれたとき、「絶望」の二文字が頭の中を支配することがあります。
いくら「自己決定」が大切だとしても、死んだ方が楽かもしれないなどという悪魔の誘惑に惑わされることがあってはなりません。「艱難(かんなん)汝を玉にす」ということわざのように、逆境や苦難は普通の石を玉に変えるために必要なプロセスでもあります。もちろん、命の危険を感じるような環境ならば、とにかく逃げ出すことが必要なのですが、ではどこに? という問いに答えられる安全な居場所も多くはありません。
2019年4月に働き方改革関連法が施行されましたが、日本の職場での働きやすさが多少はマシになってくるにはまだまだ時間がかかるはずです。皆さんには、自分の「居場所」がありますか?

焦って頑張りすぎて自分を見失っていませんか?

『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』(汐街コナ,2017,あさ出版.)はご存じの方も多いと思います。精神的に追いつめられると、人はまともな判断ができなくなります。そんなに悩まなくてもいいじゃない、何とかなるよ、と思えるならば、そもそも自殺なんてしないわけです。キャリアカウンセリングの現場にも、転職の悩みなど人生の大きな問題を抱えている方が多くいらっしゃいますが、カウンセリングに来られるだけマシな状態であると言うことができます。
私自身、仕事も家事も育児も転勤族妻として介護もぜ~んぶやろうとしたことがありますが、そうしたらすぐにパンクしました。自責の念にとらわれすぎて、SOSが出せなくなり、一家無理心中? という破滅的未来まで見えてしまい、その絶望の淵から起死回生を果たしたのも奇跡ではないかと思います。会社や学校では、人生の大問題に出くわしたときにどうすればいいのか教えてくれません。どうにかしようと頑張りすぎて、人は病んでしまうのです。
ソーシャルサポートがこんなにも得にくい社会の中でどうやって生きていけばいいのでしょうか? 教えて偉い人。

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